星の王子さま(サン・テグジュペリ)
「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。
かんじんなことは、目には見えないんだよ」
作品紹介
心温まるストーリーの定番、星の王子さま。
でも、その内容はというと、児童文学という分類でありながら、大人向けのメッセージが込められている。
真実ををしっかりと見極める「心の目」。誰もが持っているはずなのに、大人になるにつれて、物事をまともに見ようともしなくなる。
冒頭のキツネの言葉は、そんな『心の目』で真実を見極めることの大切さ、という、筆者から子どもたちへのメッセージなのかもしれない。
また、挿絵の美しさも、この本の持つ魅力である。
『心の目』の輝きを取り戻したい方に、おすすめの1冊。