先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!(小林朋道)
先月おすすめした『先生、シマリスが…』の反響が大きかったので、
今回はその前作にあたる作品を紹介。
作品紹介
こちらも、専門分野の内容を感じさせないのに、読み終えた時には人間動物行動学的な考え方が身に付いているという『面白くてためになる』作品。
短編の話によって構成されていることもあり、テンポよく読めるのもいい。
読者の気持ちをひきつける、目次のインパクトもある。以下に目次を挙げておこう。
- 人の”脳のクセ”とコウモリ事件
- 「巨大コウモリが廊下を飛んでいます!」
- 人工空間の中の生態系のお話
- ヘビが逃げた!ハムスターも逃げた!
- 自然が発する信号に無意識に反応する脳
- イモリを採取していてヤツメウナギを捕獲したTくん
- 神話と伝承をつくりり出す”脳のクセ”
- 大学林で母アナグマに襲われた?話
- 私はツコとよび、Kくんはメリーとよんだ
- 無人島に一人ぼっちで暮らす野生の雄ジカ
- 因果関係を把握したいという欲求
- ヒミズを食べたヘビが、体に穴をあけて死んでいたのはなぜか
- 机の上の生態系小宇宙に魅かれるわけ
- 化石に棲むアリ
- 擬人化という認知様式
- 動物を“仲間”と感じる瞬間
- 植物を遺伝的劣化から救う動物たち
- カキの種をまくタヌキの話
- ドバトの流儀で人と心通わすハト
- 飛べないハト、ホバのこと
- …オマケ
- 鳥取環境大学ヤギ部物語
日頃身近に感じている動物たちの行動を、人間動物行動学的見地からみてみると、意外な発見があるかも?