バッテリー(あさのあつこ)
支え合うとか助け合うとか、そんなかっこいいもんでもなくて、
人間に興味がないやつには、他人のことわかりたいとか、
自分のこと伝えたいとか思わんやつに野球はできんのじゃ
作品紹介
中学入学直前の春休み、父の転勤で新田市へ来た、天才的なピッチャーの素質をもつ原田巧。
そこで巧は、地元の少年野球チームの捕手・永倉豪と出会う。
二人はお互いの才能にひかれ、認め合い、中学では一緒にバッテリー組もうとを決心をする。
しかし、二人が進学する中学校の野球部では、監督が徹底管理の野球を強いていた…。
物語は二人の心情を中心に描かれていくものの、友情・努力・家族関係といった、言わば『人間』というものの本質を、中学生という多感な時期の心を通して秀逸に描かれている作品である。
なお、この作品は6巻からなるシリーズ作品である。
各巻のタイトルは以下の通り。
- そうだ、本気になれよ。関係ないこと全部すてて、おれの球だけを見ろよ。
- バッテリー
- 野球部監督・戸村の圧力に対し、巧は仲間の信頼を支えにマウンドに立つ。
- バッテリーⅡ
- マウンドの数歩手前で、巧は足を止めた…世界の中心がここにある。
- バッテリーⅢ
- ここまでだと自分の力を見切った、その先に行ってみたい…。
- バッテリーⅣ
- なにがほしくて、ミットを構えてんだよ… 本当の理由を言ってみろよ…。
- バッテリーⅤ
- おれは、豪でなくても投げられるだろうか…。
- バッテリーⅥ
中学入試にも採用されることが多く、知っている人も多いのでは?