夏を拾いに(森浩美)
2009年7月に出版。
翌年の中学入試では一気に15を上回る学校で出題された作品。
作品紹介
今や、すっかり『平成』の世の中になってしまった現在。
『昭和』というと、もう歴史の部類に含まれてしまうのかもしれない。
そんな昭和の1ページ、1972年が、この作品の舞台である。
4人の少年…当時小学5年生だった、ブンちゃん、つーやん、雄ちゃん、そして高井くんが、『不発弾探し』という遊びをはじめた、あの夏。
何気ない日常、ちょっとした冒険…肝試し・いじめ・喧嘩など、様々な出来事を通して、少年たちは大人へと成長していく。
今の子供たちからすると、こんな遊びは許されないのかもしれない。
だが、ある意味では、旧き良き昭和の時代を感じさせる作品である。
個性豊かな少年たちの眼を通して描かれた、青春小説の傑作。